息子が生まれ、38㎡の賃貸では広さの限界を迎えることが予想されたので、2018年11月より家づくりを検討し始めました。
最初は打合せも土地探しも楽しかったのですが、段々と腰が重くなり、サスペンド状態になることも何度かありました。
今回、約一年間の奮闘を正直にお伝えさせて頂きますので、家づくりをご検討されている方のご参考になれば幸いです。
注文住宅のきっかけは、住友林業主催「住まい博」
注文住宅のきっかけは、2018年11月に住友林業さんの「住まい博」に参加したことでした。
木の香りに魅了されながらの打合せと耐震性説明、最新のキッチン等のご紹介を受け、さらには住友林業さんの武器であるBF(ビッグフレーム)構法を目の当たりにした結果、やっぱり注文住宅が良いなということで予算をそっちのけで前に進めることにしました。補足になりますが、BF構法の良さは、少ない木材で無駄なく耐震性の高い家を建てられ、プランの自由度の高い家づくりが出来るところです。
なお、住まい博のようなイベントに行く前に、資料請求(無料)をして頂いて基礎知識を身につけておくのも良いと思いますので、以下、ご参考になさってください。
土地探し
注文住宅を建てたい欲求が高まった後は、土地探しに移ります。
SUUMOやHOME’S等で検索し、資料を取り寄せてみたりもしてみたのですが、容積率や建ぺい率等を見ても広さしか分からずその土地が良いのか悪いのか皆目見当がつかないというのが正直な所でした。
住友林業さん含むハウスメーカーのメリットは、家づくりのプロとしての視点で土地の良し悪しを評価し、要望に沿った土地を紹介してくれるスタンスで接してくれることです。
しかし、高い買い物なので中々要望が定まらず、エリアと駅徒歩を優先したと思えば金額が高価なため、別エリア(少し都心から離れ)に変更したり、でも、その別エリアはやっぱり気に入らなくて、ということを何度も何度も繰り返していました。夫婦で意見が食い違い喧嘩することもあり、とても疲弊したのを覚えています。
結局、要望は、駅徒歩15分以内、立地(お気に入り路線沿い)、閑静な住宅地という条件に絞り、漸く9ヶ月かけて納得のいく土地を見つけることができました。
懲りずに辛抱強く土地を探してくれるところも、ハウスメーカーの良い所です。有難う御座いました。
建物の申し込み金
お気に入りの土地が決まったら、契約前に建物の仮プランを作ってもらいましょう。実際の間取りの検討・調整は建物の契約後になりますが、ベースラインを設計士に作ってもらい、イメージアップをします。
仮プラン作成にあたり、「申込金」として5万円をお支払いしました。これは、仮に成約に至らなかった場合は、返金されますのでご安心ください。
土地の契約
希望の土地が見つかり、且つ、建物を含む総額予算が到底無理ではない金額であったなら、先に土台の土地契約に進みます。できれば、建物関連の金額は、人の心変わり料として3百万円〜5百万円程度は多めに予算組みをした方が良いと思います。何十年も住む貴重な財産なので、後悔しない様に前もって心づもりしましょう。
少し逸れてしまいましたが、土地の契約は仲介会社と行います。以下順序で進んでいきます。
買付申し込み
一見、購入することを決めた様に捉えられますが(私もそうでした)、実際は「予約」の意味合いであり、購入の意思がなくなった場合は撤回できます。そのため、気に入った物件であれば、早々に「購入希望額」を付して提出しましょう。
なお、購入希望額は、事前にハウスメーカーから仲介会社に対して感触を聞いてもらってから提出することをおすすめします。万が一、箸にも棒にも触れないと、他のお客様に流れてしまうリスクもありますので念には念を入れていただければと思います。
ローン審査
買付申し込みを提出すると、先方の不動産仲介の審査が始まります。数日リードタイムがあるので、ローン借入れが必要な場合は並行して申請していきます。建物と非同期で土地だけのローン申請もできますのでご安心下さい。
ローン申請は、一般的にハウスメーカーが懇意にしている信託銀行等がありますのでそれに倣っても良いですし、お勤め先のものでもご自分で選んでも全く問題ないです。
この時点では、無事ローンが通過する前提で、頭金に回せる金額を試算しておくと後がスムーズに運ぶので良いと思います。
重要事項確認
不動産仲介から購入可の連絡を受け、ローン審査も問題なければ、不動産仲介会社の宅地建物取引士から重要事項説明を受けます。
以下、説明事項です。
【説明事項】
・用途区域
・建ぺい率、容積率
・高さ制限
・準防火、防火地域
・私道負担
・損害賠償
上記、一語一句、宅地建物取引士が読み上げる内容を理解し、不明点があれば質問し解消するということを実施します。
結構頭を使い時間がかかりますので、余裕がある日を選んでください。無事、重要事項に納得できれば、署名・押印をして、以降の売買契約に移っていきます。
売買契約
こちらも、契約締結先の仲介会社が読み上げる契約条項を一語一句確認していきます。
【契約事項】
・売買面積
・売買金額
・代金支払時期
・代金支払方法
・引渡し時期
・所有権移転登記に関すること
・公租公課(固定資産税)等
上述の重要事項説明も大変重要なものですが、契約書は一度不利な内容で締結してしまうと問題になりうるので、熟読し、些細なことでも質問をした上で、必要あれば修正を申し立てましょう。最終的に納得したもので、署名・押印をしていきましょう。
当日必要だったものは以下の通りです。
【当日の持ち物】
・実印
・手付金
・仲介手数料
・収入印紙代
・運転免許証などの本人確認書類
建物の契約
土地の契約に至るまでにプラン案を作ってもらいますが、そのプラン案の概算金額に基づき、建物の請負契約を締結します。不思議なもので、契約締結以降、ガラッと内容が変わっても問題ないものです。
当日の持ち物は実印のみで、前日までに事前に決めた手付金を振り込んでおきましょう。
土地のローン契約&土地の決済(引渡し)
融資手数料型、もしくは保証料型を選択した上で契約締結をします。複数書類に署名・捺印を行い、1.5時間程度で完了します。
別日に土地の決済を行います。4者(不動産仲介、ローン締結先、司法書士、契約書)でローン締結先に集合し、土地の決済に加え登記依頼の手続きを実施します。頭金がある場合は、土地の頭金と登記に関する費用、振り込み手数料等を事前に自身の所定口座に入金しておく必要がありますのでご注意ください。忘れてしまうと、土地の決済が出来ません。
まとめ
初めてのことばかりで、土地探しから非常に大変だと思いますが、ご参考になさって頂ければと思います。
次回は、プラン決めから地鎮祭までを纏めて行きます。少しでも心配や懸念を緩和・払拭できる様、書いていきますので引き続き、宜しくお願いします。