令和は何度でもチャレンジが可能な時代になる「令和を君はどう生きるか(鈴木貴博 著)」

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「令和を君はどう生きるか」。このまっすぐなタイトルに心を惹かれ、手にとってみました。 2019年5月1日に幕を開けた令和、ユーチューバーやキャバ嬢(ホスト)を当たり前に経験する時代になるのだろうか。
本書籍は、令和に求められる能力・スキルを身につける必要性と、何度でもチャレンジすべき時代となることを示してくれる一冊となります。

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書籍プロファイル

著者:鈴木貴博
出版社:悟空出版
出版日:2019年4月19日
ページ数:216ページ
読みやすさ:★★★
読破に要する時間:読書慣れてしていない私で2時間程

鈴木貴博さんのご紹介

日本の経済評論家、フューチャリスト、経営戦略コンサルタントで、ビジネスマンに役立つ実用書を書かれています。数冊程、ご紹介させて頂きます。私にとっての鈴木さんとの出会いは、「戦略思考トレーニング」でした。余談ですが、毎日一問だけでも考えて解いてみると、視座・視野・視点が高くなってくると思いますのでご興味ある方はぜひ挑戦してみて下さい。

書籍の目次

プロローグー変化の時代はチャンスの時代
第1章 なぜ、ユーチューバーとキャバ嬢に注目すべきなのか
第2章 令和はどのような時代になるのだろう

 令和を読み解く7つのキーワード
 高齢者の時代
 マイナス成長の時代
 ポピュリズムの時代
 外交の時代
 独裁政権優位の時代
 情報弱者の時代
 退廃と堕落の時代
第3章 令和を生き抜くために必要なスキルとは
 人を動かすコミュニケーション力
 ITリテラシー
 お金についての知識
第4章 人生の幸せは、どうしたら得られる?
第5章 自分をアップデートして生きる
エピローグーもっと楽しく冒険に富んだ人生を!

若いうちにユーチューバーとキャバ嬢を経験した方が良い?

シンプルに直球を投げてくる著者。
「若いうちにユーチューバーやキャバ嬢を経験すべきだと提言していす。
それは令和を生き抜く為に必要なスキルがこの先10年間で大きく変わるからだと言います。

「大学や専門学校の1年生でユーチューバーの仕事を一度は経験してみるのがいい。それで、やっぱりユーチューバーはダメだと思ってから、ちゃんと就活してサラリーマンを目指したらどうか」

■やりたい仕事と食べていける仕事

キャバ嬢になったことで人生を追いつめられてしまった女性を知っている立場から言えば、必ずしも推奨はできないのですが、ずるい言い方をすると、それでも私は、大学や専門学校の半年間ないしは1年間限定でやってみることに反対はしません。

■キャバ嬢・ホストにあこがれる若者たち

令和で必要で、ユーチューバーやキャバ嬢をやることで得られるスキルは何なのでしょうか。

①人を動かすコミュニケーション力
②ITリテラシー(理解力)
③お金についての知識

■令和を生き抜くために必要な3つのスキル

サラリーマン営業職の私は、入社10年を経過しても未熟だと感じる能力・スキルですが、確かに、ユーチューバーや銀座・新宿で働く一流のキャバ嬢に持って然るべき能力・スキルと思います。
しかしながら、誰しもユーチューバーやキャバ嬢になれるわけでも無く、且つ、大変な労力と努力が必要だと思います。
それに対しては、著者も同様の意見で、ユーチューバーやキャバ嬢の仕事を実際に体験できない人向けに、新時代「令和」を生き抜いていくためのスキルを順を追って深堀りしていく構成になっています。

令和を読み解く7つのキーワード

3つのスキルの深堀りの前に、大事な前提があります。
昭和の後半、平成の時代はおおよそ30年間、令和の時代も生前退位が検討されれば同じく30年前後の時間は、赤ん坊が大人になるまでの時間に相当し社会が大変化するのに十分な長さという著者。7つのキーワードが大切だといいます。

①高齢者の時代
②マイナス成長の時代
③ポピュリズムの時代
④外交の時代
⑤独裁政権優位の時代
⑥情報弱者の時代
⑦退廃と堕落の時代

■令和を読み解く7つのキーワード

ほんの少し・僅かですが印象に残ったことをベースに補足説明します。
 ①:言わずもがなで、少子高齢化に拍車がかかります。
 ②:新たなライフスタイルにより消費者の欲しいものが減る→企業が儲からなくなる→お金を借
   りてくれない→マイナス金利にせざるを得ない。
   人口減少に拍車がかかり世界レベルで起こる。
 ③:ポピュリズムとは大衆迎合主義のことです。経済成長が止まることで、民主主義はポピュリ
   ズムに陥り機能不全になるリスクがある。
 ④:経済が停滞することで政治家が動くことを表現されています。外交で交渉に打ち勝てば、そ
   の利益を国内に分配し、経済成長につなげる動きが一例となっています。
 ⑤:ポピュリズムに関連しますが、経済が停滞すると、英雄的な独裁者の出現が大いに考えられ
   ると表現されています。小泉純一郎元首相がその典型。
 ⑥:令和の時代は情報過剰になり、与えられた情報だけで満足してしまう時代。AIに関連。
 ⑦:昭和、平成で当たり前だったモラルや常識(年金を払うのは当たり前、勤勉であれ)が次々
   と崩壊する可能性があります。

私視点の見どころ&感想

令和に求められる3つのスキル、その前提となる令和時代の7つのキーワードから、今まで当たり前にあっただろう能力・スキルを変化させていく必要があると感じます。

特にITリテラシー、日本では学べる環境が整っておらず、そもそも育てる環境になっていません。ITエンジニアでさえも、最新のテクノロジー(AI 等)のスキルを習得出来ている者は一握り、ITリテラシーは時代とともに陳腐化していく傾向にあるということにしっくりきました。

また、最新テクノロジーであるAI(人工知能)が普及することによって、今まで置き換えられないと考えられていた頭脳労働関係の職業、例えば、弁護士、医師、会計士等は、遅かれ早かれAIに置き換えられていく可能性を示唆、それに伴うマックジョブ化が増えることに対する考察は読むべきポイントと考えます。

さらに、日本はGDPではランキング上位であるにも関わらず、それと比例せずに幸福度ランキングは低い状況は事実でありますが、その理由は、平成までの決められたレールの上を走らねばならないことを一因として、複数の論理展開を楽しむことが出来ます。

令和はどんな時代になるのでしょうか。
変化を臆することなく、チャンスをものにし、チャレンジし続ける時代であることを志して、行動出来ればと考えます。ご興味湧きましたら是非お手元に取って読んで頂けますと幸いです。

余談ですが、AIというキーワードで生活の身近なところで、「AI枕」というものがある様です。
自宅の寝室環境で、自分の体にピッタリ合う枕の調節が可能との事で、時代の変化を身近に感じられますね。

この本を読むべき方

以下に該当する方は、読みやすさも、理解しやすさも、参考になりやすさも高いと思います。
是非お手元に取って読んで頂けますと幸いです。
 ・令和時代を先読みしたい方
 ・10年後、20年後の未来を考えたい方
 ・Z世代の方
 ・ミレニアル世代の方
 ・マックジョブ化に危機感を感じる方
 ・システムインテグレーターの方
 ・デジタルトランスフォーメーションをご検討の方
 ・副業をお考えの方

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