【SIer】キャリアを振り返る〜システムエンジニア編〜

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入社当時はシステムエンジニア職」、現在は「営業職」の私が、今後のキャリアを検討するにあたり、自分自身の「キャリア」を振り返ってみることにしました。

今回は、「システムエンジニア時代」(入社1年目から3年間)を振り返っていきますが、特に「インフラエンジニア職」は、有料ブログ・WordPressを始めるにはもってこいの知識・スキルを得られます。

以下に該当する方は参考になると思いますので、是非最後までお読み下さい。

 ・SIerの業務にご興味ある方
 ・SIerの働き方にご興味ある方
 ・SIerの身につく知識・スキルにご興味ある方
 ・システムエンジニア職を目指される方
 ・アプリケーション開発にご興味ある方
 ・インフラ開発にご興味ある方

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①新人研修・アプリケーションエンジニア時代

新人研修

私が入社した当時は、4月の入社式から9月までの半年間が「新人研修」期間になっており、「システムエンジニア職」も「営業職」も「一食た」に、以下に代表されるカリキュラムを実施していきます。

■代表的なカリキュラム
 ・IT用語
 ・ビジネスマナー
 ・電話応対
 ・名刺交換
 ・ロジカルシンキング
 ・ファシリテーション
 ・グループワーク
 ・アルゴリズム
 ・オブジェクト指向
 ・プログラミング実践
  など

上記のうち、一番大変な「プログラミング」は、C言語から「考え方」や「構文」を学び、昨今の開発生産性の観点から「オブジェクト指向」である「Java」と「C#.NET」も学びます。

「Java」と「C#.NET」の違いは、ざっくり「Linux OS」か「Windows OS」かの違いで使いわけられていると思って頂いて構いません。

学習後は、開発チームを組成、「Webサイト」を構築して納品するという実際の業務を「疑似的」に模した「プロジェクト」を遂行していきます。

プロジェクトマネージャ(PM)、アプリケーションリーダー(APL)などのリーダー格は研修講師、我々はアプリケーションリーダーの元、「サブシステム開発」に各々アサインされます。
オンラインアプリケーション、バッチアプリケーションを個々人が設計〜製造・単体テストを実施、以降、結合テスト、システムテストといった具合に、「ウォーターフォール」モデルでの遂行でした。

【ご参考】
「ウォーターフォール」モデルをご存じない方は、以下図書をご参考になさってみてはいかがでしょうか。

無事、期日までに納品を終えると卒業ができるわけですが、結構タイトでしたね。。。
しかし、実際のプロジェクトを「疑似体験」することは、以降の現場配属に確実に「プラス」に働きますよね。

営業職にとっても、実際にプログラミングをする機会はないですが、プロジェクトの進め方やプログラミングの難しさを体感する機会なので、ぜひ積極的に取り組んでいきましょう!

「プログラミングスキル」に「不安」を覚えている方は、今なら「無料」スクールに参加可能ですので、ご紹介しておきます。

アプリケーションエンジニア

無事新人研修を卒業した暁には、「お客様向け開発プロジェクト」にアサインされ、大半は、新卒1年目ということもあり、難易度の低い設計、製造・単体テストを実施します。

私の場合は、
 ・開発機能対象:20機能
 ・種別:オンライン、バッチ
 ・工程:論理設計〜製造・単体テスト
を実施しました。

また、開発と並行して、「プロジェクト管理」にかかわる役割も与えられ、「進捗管理」、「課題管理」のリーダー役を担い、
 ・進捗可視化の重要性
 ・進捗キャッチアップの難しさ
 ・情報共有の難しさ
 ・横展開の難しさ
などを体験し、「プロジェクト遂行の難しさ」を肌で感じました。

メンバー含め、残業はしましたが、なんとか期日(年度末)までにプロジェクト側に納品を完了させ、肩の荷が下りたのを覚えています。

ご参考までに、プロジェクトマネジメントについてマンガでわかりやすく解説している書籍がありますので、ご紹介します。

②インフラエンジニア時代

東京でのアプリケーション開発を終え、京都のお客様開発拠点にて「インフラエンジニア職」として働きます。

インフラエンジニア職の業務内容

インフラエンジニア職の業務内容は、

 ・要件定義(方式・方針検討)
 ・基盤・環境設計
 ・サーバ・ストレージ構築
 ・結合テスト
 ・システムテスト
 ・移行
 ・リリース・本番立会い

といった具合に、アプリケーション開発のウォーターフォールモデルと同期を取りながら実施していきますが、サーバやストレージと聞いても、中々イメージがわかないと思います。
簡単な例を用いてご説明します。

サーバ、ストレージとは何でしょうか?

デスクトップパソコンやノートパソコンはお持ちですか?
それらの処理能力が上がったものがサーバです。
ストレージは、外付けディスクの容量、速度が大きいもの
ですね。

つまりハイスペックなパソコンを導入すれば、
サーバになり得るということでしょうか?

そうですね。
ただし、市販のパソコンのスペックでは、CPU、メモリ、
ディスク容量も足りず、何百人・何千人とアクセスすることが
できません。
さらには24時間365日稼動させる設計にはなっておらず、かつ、
排熱のためのファンも少ないなど、サーバには適さないです。

イメージ湧きましたでしょうか?
「サーバ≒非常に大きなパソコン」、「ストレージ≒外部の非常に大きなディスク」と覚えておいて頂ければ幸いです。

インフラエンジニアにご興味ある方は、以下の書籍はわかりやすいと人気のため、ご紹介しておきます。

身につく知識・スキル

オタクか?と言われるかもしれませんが、以下知識・スキルが身につきます。

 ・ハードウェア(サーバやストレージなど)製品メーカー
 ・ソフトウェア(Microsoft Officeなど)製品メーカー
 ・DOSコマンド
 ・サーバに割り当てるCPU、メモリ、ディスク容量設計(サイジング)
 ・物理・仮想サーバ導入スキル
 ・導入テスト
  など

わかりやすく例えると、「有料ブログを始める環境を作る」でしょうか。

例え:有料ブログ・WordPressを始める環境を作る

有料ブログをご利用されている方は、イメージつきやすいかと思いますが、始めるまでには以下ステップが必要です。

■ステップ

  1. エックスサーバー」などのクラウドサービスを契約する
  2. WordPress」をエックスサーバに導入する
  3. Cocoonなどの「CMS(Contents Management System)」を設定する

私は「エックスサーバー」利用しています。
【エックスサーバーはこちら】

■システムエンジニアの知識・スキルとのマッピング表現
ハードウェアメーカーとして「エックスサーバー」を選択し、サイジングした上でプラン(容量など)を契約する。
ソフトウェアとしては「WordPress」を導入した上で、「CMS」を設定する。


こう捉えるとシステムエンジニアの業務は身近に感じませんか?

地味に大変な証跡取得

サーバ構築は、先ほどの「ブログ・WordPressを始める環境」を作ると同様、大変楽しいです。
しかし、システム開発の現場では、「テスト」が重要であり、テスト結果としての「証跡」を取得していきます。

これが骨が折れるほど大変で、例えば以下の様な情報を取得していきます

 ・サーバ名(ホスト名と言います)
 ・CPU、メモリ、ディスクの割り当て容量
 ・ハードウェアメーカー
 ・ソフトウェア導入バージョン
  など

一枚一枚「スクリーンショット」を撮るととても大変、効率化のために「DOSコマンド」等のプログラムを構築し、実行して取得するなど行って対応します。

どうしても「目視」ですと人間なので「抜け漏れ」が発生しますし、漏れた際の再点検に相当な労力を取られることがあるので、なるべく「機械化」がオススメですね。

「エックスサーバー」は、「WordPress」導入をボタンひとつでやってくれるので大変便利でした。

余談:本番稼動時はお祭り

SIerにとって、本番稼動を例えるなら「お祭り」です。

もちろん踊ったり、屋台で遊んだり食べたりはしませんが、一刻一秒を争う障害対応に「アドレナリン」が大量に放出され、常に脳内は満たされた状態が続く、そんなイメージです。

「インシデント」、「障害」が目まぐるしく台帳に更新され、優先度・重要度を鑑みて、プロジェクトマネージャー(PM)から末端までがバタバタと対応していきます。

24時間、2〜3交代制の「臨戦態勢」と呼ぶのですが、2日程度の短いものもあれば、2週間と長期間に亘る案件もあります。

その期間はなかなかゆっくりできないのですが、「お祭り騒ぎ」が終われば、次のプロジェクトが始まるまでは、比較的長期のお休みを頂いてリフレッシュができる業界です。

まとめ

SIerの3ヶ年、いかがでしたでしょうか。

アプリケーション開発は、目に見える業務で活用され、インフラ開発は、ハードウェアに例を見る様に縁の下の力持ちというイメージを持ち帰ってもらえればと思います。

また、インフラエンジニア職は、慣れないとイメージがつきにくい職種のため、「有料ブログ・WordPressを始める」の様に身近な例えを持つとよろしいでしょう。

なお、未経験からプログラマーにチャンレジする方を支援している「GEEK JOB」
ご興味ある方は、ご相談なさってみてください。

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